小豆島で山田オリーブ園がオーガニックでのオリーブ栽培に日本で初めて成功
小豆島で山田オリーブ園がオーガニック(有機)でのオリーブ栽培に日本で初めて成功しました。10月から収穫が始まります。
オリーブの有機栽培は、日本ではこれまで不可能とされており、その理由は日本固有の害虫オリーブアナアキゾウムシが生息しており、オリーブの成長を妨げるからです。しかし、山田オリーブ園では、毎日、樹の1本1本を見て回れるほどの本数に栽培を限定し、ゾウムシの生態を徹底的に研究することで、無農薬でゾウムシからオリーブを守ることに成功しました。
山田オリーブ園は、日本初、そして唯一有機JASに認定されたオリーブ農園となり、有機JASで使用が認められている生物農薬などの使用も一切していない徹底的にオーガニックにこだわった栽培を実践。栽培を始めて3年目のこの秋に、初めて収穫の目処が立ちました。
収穫時期は、10月初旬にはグリーンオリーブ、10月末には熟したブラックオリーブを収穫する予定で、山田オリーブ園では、収穫の初年度ということもあり収穫量が少ないため、今年はオリーブの果実を、そのまま販売しています。※先日、ホームページでの販売開始後、すぐに完売。
■初めて収穫の目処が立ったことを受け、園主の山田典章さんに今の気持ちを伺いました。
ーー収穫まで3年間という月日がかかりましたが、どうして、やり遂げられたのでしょうか?
「お客様に安全なオリーブをお届けしたいということが一番ですが、それ以外に小学校一年の息子と年寄りのパグ犬と一緒にオリーブ畑で過ごしたいという想いがあります。農薬を使わないきれいな畑の中で、のびのびと虫たちを追いかけながら遊んでいる様子を見ていると、日々の疲れなんか吹き飛びます。」
ーー初めて収穫を迎えらることで感じたことは?
「オリーブの有機栽培を始めて3年目で、初めて収穫ができるようになりました。収穫したオリーブの実を買ってくれる人がいるのかが心配だったのですが、ホームページでオリーブの生の実を販売することをお知らせしたら、すぐに多くの方からご予約をいただき、完売することができてほっとしています。収穫までもう少し時間があります。このまま無事に収穫できることが何よりの望みです。」
山田さんは、日本初となるチャレンジの成功の支えには、安全なオリーブをお客様にお届けするということだけでなく、子供や愛犬など、ご家族で農薬を使わないきれいな畑の中で、のびのび過ごしたいという想いがあったことを語ってくれました。今年の収穫分に関してはすぐに完売になってしまったため、山田オリーブ園のオーガニックオリーブをお求めの方は、来年以降の収穫に期待したいですね。
今現在も、瀬戸内海に位置する小豆島の多様な自然環境(雨や風、土に太陽と沢山の虫たち)の中で山田オリーブ園では10月の収穫向けて、1本1本のオリーブが、ゆっくりと根を張り、枝を空に広げています。
山田オリーブ園 ホームページ
URL: http://www.organic-olive.jp/
ブログ: http://man41.blog20.fc2.com/